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【総合火力演習(2000年)】

自衛隊(警察予備隊を含む)創設50周年の総合火力演習です。退役する61式戦車や74式戦車改など、めずらしい車輌等が登場しました。そのめずらしいもののみを集めました。
#74式改が出てくるって知っていれば、もうちょっと沢山撮ったのに…


総合火力演習は、陸上自衛隊富士学校が実施している演習なので、基本的に富士学校(富士教導団)で装備している車両しか出てきません。戦車、普通(歩兵)、特科(砲兵)、偵察の各教導隊の装備車輌(武器)です。「○教−△」の略称が車輌にかかれています。
なので、高射特科である87式自走高射砲やホークミサイル、短SAM等は、総火演で見たことはありません。
※74改の事については、PANZER誌2003年1月号に記事が出ています。興味ある方はどうぞ。


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至極当然の事でありますが、写真の無断転載、無断リンクはいっさい禁止・お断りです。

61式戦車


この年で全車退役の61式戦車。最後の晴れ舞台ということで登場。
この戦車の砲塔内に入ったことありますが、照準器(の望遠鏡)がとても明るくレンズが入っていないのではないか、と思ったほどでした。割りと背の高い61式ですが、やはり戦車の中は狭いです。こんな狭さで90ミリ砲弾をラックから取り出して装填するのは大変でしょうが、もっと狭い74式戦車はもっと大変なのでしょう。(74式はまだ入ったことはありません)

74式戦車改


試験的に74式戦車から4輌(1個小隊分)だけ改造された74式戦車改。 ギリギリで設計しているため改造の余地があまりなく、試験の域を出ませんでした。改造をせずに30年も使われる戦車など、普通はありません。(30年という数字は、あくまで正式採用からの数字であって、設計自体はさらに10年ほど古い)

74改のわかりやすい特徴として、(1)砲塔上のレーザー検知器、(2)赤外線投光器のかわりに小窓のついた装甲ボックスがある、(3)起動輪の履帯脱落防止用の円盤、の3つがあります。
その他に、よく見ると戦車長用キューポラの前にワイヤーカッターらしきものがついています。90式戦車のようにサイドスカートを付けるという話もあったのですが、総火演に出てきた74改にはついていませんでした。
どれも遠目にはわかりにくい改造なので、わからなかった人も多かったのではないかと思います。

82式化学防護車


除染車と共に登場。車体前面についているのは「中性子防護板」。 ドライバーはどうしてもガラス越しに前を見なくてはいけないため、これで中性子を数分の一に低下させる。
下はマニピュレータを動かして土壌サンプル採取のデモ。「101化」の通り富士教導団所属ではない。

榴弾砲
現在では祝砲等でしか使い途のない大砲。 手元に資料がないため詳細は不明。105ミリ砲か?
滅多に人前に出てこないので、この頁に残しておきます。

射撃目標
対戦車ミサイル用の射撃目標。いつもはただの看板状の目標なのですが、この時だけ戦車の形状の射撃目標が登場しました。 ちなみに、これに向けて発射されたミサイルはちゃんと目標に命中しました。
左は420ミリ相当のレンズで撮影。右はそれを拡大したもの。


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