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【第一空挺団降下訓練始め】
2008.01.13

一度は見てみたいと思っていた第一空挺団の降下訓練始め、陸上自衛隊広報センターに行ったときにチラシがあったので貰ってきた。これで日付と場所と時間という詳細が判ったので、今年初めて行ってきた。

真冬だから当然なんだけど、非常に寒い。演習場内で風通しが良い上に高台の上にいるから更に寒い。おまけに落下傘降下が中止になるほどの強風だからさらに寒い。手袋とネックウォーマーは当然として、防寒帽子を被って迷彩ズボンも上に履いて防寒を完璧にして出てきたけど、これだけ厳重にやっておいて正解だった(それでもまだ寒かったけど)。


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至極当然の事でありますが、写真の無断転載、無断リンクはいっさい禁止・お断りです。

朝の光景。
かなり人が少ないが、状況開始の頃になると人でイッパイになる。

この付近の一般エリアは高台である上に二段になっているので、最前列でなくても段差のおかげでよく見える。
準備作業
重迫牽引車(高機動車)と120ミリ重迫撃砲RT。
舞台の仕込みにやってきた。
只今仕込み中。
上の写真、ニット帽被って迷彩服着て地面に何か仕込んでいると、特殊部隊のように見える。

カムフラージュした軽装甲機動車。

ネタ風に言えば、「強力マシンガンを装備した特殊ジープ」。

会場に軽装甲機動車が車列を組んで進入してきた。

パレットを何やらやっていた。

先ほどの高機動車が展開。つまり予行をやっているということ。

パレットにRTを乗せていた。段ボール箱らしき物は資材を固定するためのものだった。
なお段ボール箱のように見えるが、航空機のハニカム構造のように見えた。
予行で会場から引き上げる軽装甲機動車。

プレスエリア。
この中にアスキー編集部の人間が写っているのだろうか?

ディーゼルエンジン音が聞こえるからAFVだなと思っていたら、74式戦車が進入してきた。
マークを見ればわかる通り、第1戦車大隊の車輌。

続いてやって来たのは富士教導団普通科教導連隊第1大隊の89式装甲戦闘車。

その次は96式装輪装甲車。どっかの所属車だけど、空挺団の部隊名がその上から書いてあった。

向こうの方でシュペルピューマが飛んでいくのが見えた。なんで自衛隊駐屯地にシュペルピューマが?と思ってあわててレンズを向けたら、グレーの第1ヘリコプター団特別輸送飛行隊のシュペルピューマだった。恐らく市ヶ谷からVIPを連れてきたのだろう。

※自分の場合、シュペルピューマというと東京消防庁というイメージがあるからアレ?と思ったわけ。
パレットに迷彩のカバーを被せている隊員の背中には9ミリ自動拳銃が。これは初めて見た。

パレットに1/2トントラック(新型73式小型トラック)を乗せていた。
パレットに乗せるということはこれも空輸するという事か。ソ連軍じゃないからパラシュート降下はさせないと思うが。
こちらでは高機動車がパレットに。

車輌や重迫をパレットに乗せた後、隊員たちは会場からいなくなっていた。
この頃になると、近くにある海自下総航空基地でC−1が離着陸しているのが見えた。落下傘降下の隊員を乗せる機が待機しているのだろう。

その後、強風のためこの日のパラシュート降下は中止になったという放送があった。その放送があった後、隊員たちが会場に戻ってきてパレット梱包を解いていた。


梱包を解いて1/2トントラックや重迫撃砲を回収する隊員たち。

状況開始
VIPがCH−47に乗って会場にやってきた。恐らくさっきのシュペルピューマはこの人を連れてきたのだろう。 そしてそこからここに来るのにCH−47を使ったのだろう…無駄だな。

この旗だから制服組じゃないことは判っていたけど、誰だかは(この旗の意味は)この時点ではわからなかった。
AH−1がUH−1を護衛して登場。

UH−1が降下誘導員を乗せてやってきた。

まず彼らが着陸地点(ランディング・ゾーン)を偵察し後続を誘導する。
自軍がこの地点に興味を持っていることを敵に悟られないよう素早く隊員を下ろしている。


3枚目、偽装がしっかり出来ているので向こう側の二人はかなり目立たない。
UH−1ガンシップがCH−47を護衛してやってきた。

先遣小隊を乗せてきたCH−47。丘の影(こちらからは見えない)で小隊を降ろしていた。

先遣小隊に続いて偵察隊が地上からやってきた。

観客の頭上を飛ぶAH−1。
安全第一とする自衛隊にしては珍しく観客の真上を飛んでいる(通常は真上は飛ばない)。

AH−1がCH−47を護衛してやってきた。

かなりの低空を飛ぶうえに我々が丘の上にいるので、ほぼ目線の高さに見える。

CH−47が空挺団の本隊を空輸してきたが、LZに降着せずに隊員を降ろしている。

次のCH−47編隊が登場。

この編隊はLZに降着して隊員を降ろしている。

2枚目、手前の隊員は01式軽対戦車誘導弾を抱えていることに注意。
3番目の編隊は小型車輌を空輸。

1/2トンが地上を走って合流してきた。
AH−1に護衛されて、自動車化した本隊が合流。

RT装備の特科も合流してきた。

CH−47が軽装甲機動車や高機動車とRTを懸吊してきた。

空挺特科大隊が展開、バラクーダまでかぶせて偽装している。

M2重機関銃を乗せたUH−1ガンシップ。
写真をよく見たら、右の隊員の89式小銃にはロングマガジンとフォアグリップ(前方握把)とダットサイト(光学照準器)を付けていた。
87式地雷散布装置を付けたUH−1。
これで地雷を空中投下して、展開した空挺団の側面を固める。
懸吊されてきた高機動車とRT。
迫撃砲を設置するわきをミニミを載せた軽装甲機動車が通りすぎて前線へ急ぐ。
救急車として登場した高機動車。

メイン会場には特科が布陣して、その周囲を軽装甲機動車が固めている。
空襲!!

空挺団の進出を察知した敵が反撃を開始。
手始めに空襲をかけてきた。


この敵役を務めるのは第1ヘリコプター団の連絡偵察飛行隊のLR−1(三菱MU−2)。
対空戦闘を行う1/2トントラック。

M2重機関銃には照星がついている。
空襲の警報とともに特科の隊員たちは陣地を離れて伏せている(芸が細かい)。

伏せている隊員のかかとが立っていないことに注意(普通の人は伏せるとかかとが立っている)。軍人は伏せたとき本当に平らになるのがわかる。
戦車警報!

敵は戦車も繰り出して空挺団を叩き潰しに来た。
対戦車誘導弾を設置する隊員。
敵は砲兵も投入してきた。擲弾が特科のまわりに弾着する。

地上や空中(左上)に煙が舞っている。
敵戦車を撃破。
先ほどの対戦車誘導弾が放置してあるのに注意。
敵の反撃は続く。
正面ではまだ戦闘中。

下にいる隊員の脇に91式携帯地対空誘導弾があることに注意。
正面に敵の戦闘兵車が現われた。
軽装備の空挺団だけでは敵機甲部隊の反撃を食い止めるのは難しい。そこで対戦車ヘリAH−1が呼び寄せられた。


観客の頭上から急降下して敵を撃破するAH−1。
軽装甲機動車が陣地から進出するために集結しはじめた。

しかし敵の戦車がまたも出現。
スピーカーからは、再度敵戦車出現の報に対して「何ぃぃぃぃぃぃ!?」と指揮官の悲鳴が聞こえてきた。
(このシーン、『オメガ7 創生編』(小林源文)の第2話(レバノンの話)を思い出しながら見ていた)

1枚目、敵戦車がまたも出現。
2枚目、砲塔を回しながら掃射している。
3枚目、しかし果敢な対戦車戦闘により撃破された。
軽装甲機動車の車列が合流してきた。

CH−47が先遣小隊を回収する。
この回収方法、最近よく見られる。
敵の反撃を食い止めた空挺団は進撃にうつる。荷物をまとめる隊員たち。
空挺団の進撃開始。ヘリがそれを上空支援する。

このクライマックスは総合火力演習と同様。
観客の前を航過するヘリ群。


状況終了後
RTを片付ける隊員。

整列する車輌群。

状況終了後、ヘリ編隊は再度航過していく。

状況終了後、空挺団は防衛大臣の観閲を受けるが支援部隊は関係ないので引き上げている。
普通科教導隊の89式装甲戦闘車と所属不明の93式近距離地対空誘導弾搭載の高機動車。
その後ろには96式装輪装甲車が続いた。
その96式の側面には見慣れたマークがあった。これは富士教導団戦車教導隊第3中隊のマーク(アイアン・ナイツ)だ。つまりこの車輌は戦教3からの借り物ということ。
更に後ろには74式戦車。
整列した支援部隊の車輌。
89式×3、93式×1、96式×2、74式×3という構成。
防衛大臣の訓示。
制服組は敬礼して、防衛大臣は右の手のひらを左胸にあてている(宇宙戦艦ヤマトの敬礼みたいだ)。
駐車場に帰ってきた74式戦車。
第1戦車大隊の1〜3中隊から各1両ずつきていた。(車体後部の所属表示は消してある)
駐車場に落ちていた(足場代わりにしてあった)板を見てみたら、110ミリの訓練弾の箱の成れの果てだった。
110ミリロケットはパンツァーファースト3と言った方が通りの良い対戦車ロケット弾。
駐車場に帰ってきた89式装甲戦闘車、普通科教導連隊第1大隊所属車。

軽装甲機動車と89式装甲戦闘車。

軽装甲機動車群。
駐車場に帰ってきた96式装輪装甲車。
見ての通り所属が上書きされているが、恐らく普通科教導連隊(1中か4中)の所属車だろう。
駐車場に戻ってきた120ミリ迫撃砲RT。
演習場の外(隣の習志野駐屯地?)に出るため、被牽引車としての安全装備を取りつけている。軍隊といえども、演習場の外では道交法に従わなくてはならない。
駐車場に帰ってきた軽装甲機動車と、駐車場から出ていく隊員たち。
戦場でのワンシーンのようだ。
いったん駐車場から出ていく89式装甲戦闘車。
サイドスカートを跳ね上げているのはなかなか見られない。
我々の状況終了後。
駐車場に向かって延々と観客が歩いている。



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