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【横浜新港埠頭】

横浜で写真と映像のイベントCP+が実施されるので行ってきました。ただし目的はCP+だけでなく、新港埠頭を見るのも目的。
新港埠頭は大戦中にドイツの仮装巡洋艦トールなどが大爆発を起こした場所。 『商船戦記』(大内建二、光人社NF文庫)にその事が出ていて、ぜひ見てみたいと思っていた。 なのでCP+と一緒に見に行ってきた次第。
CP+前に『横浜港ドイツ軍艦燃ゆ』(石川美邦、光人社NF文庫)も買って読んでしっかりと予習していった。

撮影機材:PowershotSX40HS。


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CP+はパシフィコ横浜で実施されているので、CP+を見終わったら近くにある(元三菱重工横浜造船所)1号ドックへ。
ここは日本に来航したトールが修理のために入渠したドック。 現在は日本丸が展示されているが、浮揚させての展示だとは思わなかった。
乾ドックなので、入口には扉船がある。
ドックの壁面。
こうやって下に降りていけるようになっているのか。
日本丸は現在メンテ中なので一部がブルーシートで覆われている(公開されていない)。

この後、左にある横浜みなと博物館を見学。 大爆発に関する資料、新港埠頭に関する資料がないかを見てきた。
・大爆発に関する資料展示は全くなし
・新港埠頭は2000年頃までは昔のままで、MM21再開発時に一部が埋め立てられたらしいことが判明。

博物館には図書館も併設されているので、そっちを調べたら資料はあったのかもしれないけど、 図書館で調べごとまでする時間がないので諦めた。(大爆発だけで来ていたら調べていただろう)
続いて隣にある2号ドックへ。
ここは水を抜いてあるから下までよくわかる。
中ほどにある歩道に移動。

1枚目は船首側。
2枚目は船尾(扉船)側。扉船を模した壁がつくられている(それとも本物を改造?)。
3枚目はドック壁面。階段状になって下すぼみになっている。 下には行けなかったが、イベント等でないと下には降りられないのかな?
ドックから新港埠頭に行く途中にカップヌードルミュージアムがあるので、そこも見学。 入館料は500円だけど、CP+来場者は無料との事だったのでロハで見学が出来た。

しかし入館料だけで見られるのはワンフロア(2階)のみ。しかも広さもそんなにない。 ハッキリ言って500円の価値は無し、200円がいいとこだ。
ただし3階のオリジナルカップヌードルを作る(追加料金必要)のや、チキンラーメンを作る(追加料金必要)のを目的とするなら、 500円もまぁ高くはないかな。

1枚目:最初にあるのは日清食品等の歴代のインスタント食品展示。 こんなのもあったよね、こんなのあったんだ、というものもある。これは見る価値あり。

(順路でこの次は「百福シアター」、安藤百福がカップヌードルを生み出すまでの14分アニメ)

2枚目:安藤百福がチキンラーメンを作った仕事場を再現したもの。 NHKの朝ドラ「てるてる家族」を時々見ていたので、この建物は見たことある感じ。

3枚目:建物の中。さすがに時代がかっていて、自分の知る時代ではない(そこまで歳くってない)。

4枚目:カップヌードルのモニュメント。ある角度で見ると・・・

5枚目:安藤百福の銅像。後方にあるのは安藤百福の言葉(四文字熟語)。


なお建物の1階は受付と売店。売店は入館料不要なので土産物は誰でも買うことが出来る。
カップヌードルミュージアムの4階からみた新港埠頭。
地図
いよいよ新港埠頭。
サークルウォーク(歩道橋)から見た新港埠頭。
地図

昔は埠頭が左側にある交差点のところまであったけど、現在は埋め立てられて駐車場になっている。
左が現在の地図で、右の赤い部分が埋め立てられたと思われる部分。
地図 地図
新港埠頭の左側、元の7号8号9号岸壁の方。
入れるかと思ったけど封鎖されていて岸壁には行けなかった、残念。
現在の7号8号岸壁。
現在の地図を見ていて、随分狭い岸壁だな、こんなところに4千トンクラスの船を2隻も接岸できるのか、と思っていた。 実際に見てみてやっぱり狭い。しかしその謎も今回イロイロ調べて解決したわけだ。
左側(陸側)が7号岸壁で右側(海側)が8号岸壁になるが、7号の方はだいぶ埋め立てられているので半分位しか残ってないようだ。

この8号岸壁には補給船ウッカーマルクとトールが、7号岸壁には第三雲海丸がいた。
最初にウッカーマルクが爆発し、続いてトールと第三雲海丸が爆発。 その爆発で岸壁にあった倉庫は倒壊してここががれきの山になった訳だ。
岸壁の先にある50トンクレーンは昔からあり、保存されているとのこと。
『横浜港ドイツ軍艦燃ゆ』の中にこのクレーンの位置(高さ)から撮った写真があるが、その時からあるクレーンなのかは不明。
海上保安庁の横浜海上防災基地。
防災基地となっているが、普通の海保の基地に防災基地としての機能を持たせたものだろう。

奥(海側)が5号岸壁、手前(陸側)が6号岸壁で、6号岸壁には貨物船ロイテンがいた(タグボートのあたりから右側だったのだろう)。


ただ「防災」というのは正しくない表現だろうな。この基地に災害を防ぐ機能は無いだろう。 持っているのは、災害が起きたときにその災害に対処するための機能だろう。

白いからわからなかったけど、双胴型の船は消防艇だ。幅を確保するために双胴にしているのかな?
ちなみに晴海の臨港消防署の消防艇は同じような上部構造があるが双胴ではない。
赤レンガ倉庫の方の岸壁(2号岸壁、3号岸壁)。
大爆発の時、ここには高速貨物船ターフェルラントが係留されていた。 地図
横浜海上防災基地を反対側から。
ここで北朝鮮の武装工作船を展示しているので、ついでに見てきた。 船の科学館で公開したときに見に行っているのでおよそ10年ぶりだ。(当時はまだフィルムカメラだった)


ここでDVDを買ってきた、1500円也。 中身は資料館で上映しているものと同じだったので、資料として欲しい人以外は面白くないと思う。
向こうでは油槽船がタグボートに押してもらって接岸しようとしているようだった。
新港埠頭の埋め立てられた場所。この駐車場も元々は海だったようだ。
(自分のいる所がロイテンのいた所になるわけだ)
朝イチ(CP+前)に一度来て撮っているんだけど、雨が降っているので途中で諦めてパシフィコ横浜に向かった。
6時間くらいの差でここまで違う!


写真のイベントをやっていることもあってか、カメラを構える人が非常に多かった。
自分の場合は赤レンガはオマケだけど。
引き込み線の跡。
昔の地図にも引き込み線があるので、これは移設ではなく本当にここにあったもののようだ。
サークルウォークから見た赤レンガ倉庫。
この赤レンガ倉庫も大爆発で小被害があったらしい。
朝9時の新港埠頭。


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